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ネットなどでは「セラピストはやめとけ」という意見が散見されます。「体力的にきつい」「収入が高くない」などがその理由です。
確かに、セラピストとして働くうえでいくつかの課題が存在するのは事実です。
しかし、セラピストという仕事に対するネガティブな意見が、すべてのケースに当てはまるわけではありません。働きがいや働きやすさは、当人の価値観や働く場所の人間関係、働く条件によって大きく異なるからです。
この記事では、「セラピストはやめとけ」と言われる理由について解説します。実際の離職理由や離職率のデータも交えながら、セラピストの離職の実態を詳しく見ていきましょう。
【この記事で分かること】 ・セラピストはやめとけと言われる理由 ・セラピストに多い離職理由 ・セラピストの離職率 |
セラピストはやめとけと言われる5つの理由
ネットなどでは、セラピストという職業に対する否定的な意見や、「セラピストはやめとけ」という主張が散見されますが、その理由として挙げられるのが以下の5つです。
- 体力的にきつい
- 手や腰に負担がかかりやすい
- 接客が精神的につらい
- 店舗の人間関係がつらい
- 収入が高くない
上記5つの理由は本当なのでしょうか。それぞれ詳しく見ていきながら、解決策や改善方法についてもご紹介します。
体力的にきつい
セラピストの仕事は「体力勝負」とよく言われます。実際に、施術中は数時間にわたり立ちっぱなしで力を込め続ける必要があり、体力的な負担は決して小さくありません。
加えて、店舗の予約状況や繁忙期によっては、予定どおりに休憩を取るのが難しい場合もあるでしょう。1日に何人ものお客様を担当すれば、疲労は蓄積しやすくなります。セラピストは、体力的にラクな仕事とは言えないのは事実です。
しかし、日常的に運動して体力や筋力をつけたり、体調管理を習慣化したりすれば、身体のコンディションを良好に保てます。また、働く時間を調整するのも1つの方法です。
りらくるでは、働く場所や日程、時間などを自由に選べるため、体力に不安のある方でも自分に合った働き方を実現できます。
手や腰に負担がかかりやすい
施術中は指先に力を込めたり、中腰の姿勢が続いたりするため、手の痛みや腰痛に悩まされるセラピストも少なくありません。
効率良く力を入れる方法を知らないと、体への負担が蓄積されて腱鞘炎や腰痛などを引き起こし、最悪の場合は、セラピストの仕事を続けるのが難しくなるおそれがあります。
手や腰に余計な負担がかからないようにするには、正しい施術テクニックを習得し、実践するのが大切です。具体的には、ボディメカニクスや適切な施術姿勢を学ぶとよいでしょう。
施術後にはストレッチをしたり、休みの日には体のメンテナンスをしたりして、疲労回復に努めることも大切です。
接客が精神的につらい
セラピストは、心身の癒しを求めて来店されるお客様と接する仕事です。そのため、お客様が抱えるストレスや疲労に触れる機会も少なくありません。お客様のネガティブな感情に引きずられ、精神的に疲れてしまう場合もあるでしょう。
このような状況を避けるには、お客様と適切な距離を保ち、感情移入しすぎないことが重要です。心のなかに自分とお客様を分ける境界線を設け、お客様の話を聞きつつも自分の心の健康が損なわれないようにしましょう。
趣味の時間を持ったり、信頼できる人に話を聞いてもらったりするなど、定期的にストレスを発散する方法を見つけておくのも効果的です。
店舗の人間関係がつらい
セラピストのなかには、「店舗の人間関係が複雑で難しい」と感じる方もいるようです。店舗によっては、スタッフ間で顧客の取り合いや派閥が生じ、職場の雰囲気が悪化してしまうケースもあります。
また、経営方針と自分の価値観が合わなければ、働きづらさを感じることもあるでしょう。
こうした人間関係のトラブルを避けるには、事前の情報収集が不可欠です。応募や店舗見学の際に、職場の雰囲気やスタッフ同士のコミュニケーション、会社の経営方針などについて確認しておきましょう。
チームワークを重視し、スタッフ同士が協力し合える環境作りに力を入れている職場なら、デビュー後に人間関係で困らずにすむはずです。
収入が高くない
「セラピストは収入が低い」というイメージがあり、収入面での不安・不満が「やめとけ」と言われる一因です。実際、セラピストになりたての頃はスキルが未熟だったり、指名してくれるお客様がいなかったりするため、収入が低い傾向があります。
厚生労働省の「令和6年度賃金構造基本統計調査」によると、セラピストの平均年収は396万円です。一方、国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均給与額は460万円となっており、セラピストの年収は平均よりもやや低いといえます。
ただし、セラピストの収入は、スキルや経験年数、店舗規模や立地、働き方によって差があります。経験を積んで技術を磨き、固定客を増やせば、指名料やインセンティブをもらえるようになり、収入アップにつながるでしょう。
セラピストの離職率
ホットペッパービューティーアカデミーの「美容就業実態調査2025」によると、2025年の調査で「離職した経験がある」と回答したリラクゼーションセラピストの割合は30.4%でした。
一方、厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果の概況」によると、同年度の一般労働者(パートタイム労働者除く)の平均離職率は12.1%でした。
2つの調査を比べると、セラピストの離職者の割合は一般的な職業よりも多く見えます。
しかし、「美容就業実態調査2025」はリラクゼーションセラピストになってから現在までに辞めた・離れた割合を示しているのに対し、「令和5年雇用動向調査結果の概況」は、1年間の一般労働者の離職率を示しています。したがって単純比較はできません。
セラピストに多い離職理由
ホットペッパービューティーアカデミーの「美容就業実態調査2025」によると、リラクゼーションセラピストに多い離職理由(複数回答あり)は以下のとおりです。
- 体調を崩してしまったから(21.3%)
- 収入に関して不満があったから(19.2%)
- 仕事内容がハードだったから(19.2%)
- 仕事とプライベートの両立が難しいと感じたから(14.6%)
- 店舗の雰囲気やテイストが合わなかったから(14.2%)
上記の結果を見ると、セラピストが「やめとけ」と言われる理由と重なる部分が多いことがわかります。
しかし、「結婚・妊娠・出産のため(9.2%)」や「別の場所でキャリアを積みたいから(9.6%)」などの前向きな理由や、「働く店舗が移転・閉店したから(8.4%)」といったやむを得ない事情による離職もあります。
セラピストとして長く働きたいのであれば、仕事内容や店舗の雰囲気などをしっかり確認し、自分に合った環境と働き方を選びましょう。
りらくるでは、全国600以上の店舗から自分に合った職場を選べるほか、働く時間や日数も自由に調整できます。
さらに、施術時間や業務時間によって1施術あたりの収入が増える制度もあり、努力次第で収入アップを目指せます。
そのため、自分のライフスタイルに合わせながら、やりがいのある働き方を実現できます。
まずは、気軽にりらくるにご相談ください
セラピストになるなら自分に合った働き方ができる店舗を選ぼう
セラピストは体力的にきつい、手や腰に負担がかかりやすい、接客や店舗内の人間関係がつらい、収入が高くないなどの理由から、「やめとけ」と言われる場合があります。
しかし、自分に合った時間や場所で働き、着実に経験を積み重ねることで、体力面での不安や収入面での心配は解消できるでしょう。
りらくるは、セラピスト1人ひとりが自分に合った働き方ができるよう環境を整えています。働く場所や時間、日程などを柔軟に選択できるため、プライベートとの両立も可能です。
無料のトレーニング制度も充実しているので、未経験の方でも専門スキルをしっかりと身につけていただけます。セラピストとして充実したキャリアを築きたい方は、ぜひ、りらくるにご相談ください。